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―――――――――――――――――――― 最近のハルヒは様子がおかしい。 周りの皆はそれに気づいているのかいないのか いや、俺だからこそ、その異変に気づきつつあるのだろうか ハルヒ「キョンおっはよぉ~!見て見れ!新しくSOS団の絵を描いてきたの♪」 ハルヒらしくないシンボルマークだ。 誰かに描いてもらったのか? キョン「おい、そのマークはおまえが描いたのか?」 ハルヒ「当ったり前じゃな~い、私の才能見直した?」 キョン「いや・・・Sが逆だぞ」 ハルヒ「ええっ!?」 やはり今日のハルヒはどこかおかしい・・・。 キョン「ハルヒ、今日のお前、ちょっと変じゃないか?」 ハルヒ「何言ってんの、そんなわけないでしょ!」 やはり俺の思い過ごしか? ハルヒ「そうだ、今日は会議があるからちゃんと来てよね!」 キョン「ああ、わかった。で、会議の内容は?」 ハルヒ「もちろん新しい謎を探すことよ!」 そりゃそうだな。 - 放課後 - ハルヒは一目散に部室へと向かっていった。 俺がハルヒの本当の異変に気づくのはこれからであった。 俺は部室へと足を運んだ。 キョン「ハルヒ~、いるか?」 ハルヒ「おっそ~い!何してたのよ!」 キョン「遅いって、すぐに来ただろ」 ハルヒ「そ、じゃあ会議はじめましょ!」 キョン「って、俺とお前だけか?」 ハルヒ「・・・。。」 キョン「え?何だって?」 ハルヒ「だから、この会議は二人じゃないとできないのよ・・・」 ハルヒはキョンの制服の第一ボタンをはずした。 キョン「おいおい、やっぱり今日のおまえ、何か変じゃないか?」 ハルヒ「・・・。」 キョン「・・・何があった、言ってみろ」 ハルヒ「あんたの命をいただくわ」 キョン「 へ っ ? 」 朝倉「そう、正体は私よ」 キョン「!!! おまえっ、長門に・・・」 朝倉「そうよ、一度はね。でも、私は何度でも復活できる再生プログラムが入っているの」 キョン「ここにおまえがいる限り、それを信じざるをえないな」 朝倉「ゆけっ!フーディン!」 キョン「そうくるかっ、ゆけっ!カイリキー!!」 朝倉「エスパーに対して格闘ポケモンとは、とんだ自身ね」 キョン「俺のカイリキーを甘くみるな、そこらのとは一味違うぜ!」 朝倉「そう、じゃあ試してみましょうか」 キョン「・・・」 朝倉「・・・」 キョン「じゃあまずは俺からだ! カイリキー上腕筋の野菜炒め!」 朝倉「・・・っ! じゃあこっちは、酢カイリキーの煮物よ」 キョン「負けたorz」 END -
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昨日、俺のクラスは、月に1回の席替えをした。 そして、俺は窓際一番前という最悪なポジションを獲得してしまったわけだが、 じゃあ、ハルヒはその後ろか?と問うものもいるだろう。 しかし今回、ハルヒは俺と同じ列ではあるが、すぐ後ろではなく、窓際の一番後ろという前と変わらないポジションにいた。 ことの起こりは昨日のことだ。 母親は朝っぱらから親父とケンカしたらしく、親父が会社に行った後は俺にまでやつあたりしてきた。 しかも、俺はその日も妹にダイブをされたせいで腹が痛かったわけだ。ったく、朝から怒るなよ。 朝食はやけに焦げ臭かった。 しかも、朝のテレビ番組でやってた星座占いで俺の星座は12位。 そして極めつけの母親の言葉 「あんたも高校生なんだから彼女の一人ぐらい作りなさい!」 なんじゃそりゃ!俺だってできるもんならほしいさ。 気にしていることを言うな! その日の朝は、「いってきます」とも言わずに学校に向かった。 さらに学校につくと谷口が昨日のナンパは成功した!とか言ってきやがった。 そのときに谷口のチャックが開いてなかったのが、むしょうに腹立たしい。 さらにはチンプンカンプンな数学の授業で俺が指名され、素直に「分かりません」と言うと、「ちゃんと授業聞いてたのか?」とぬかしてきやがる。 さらには後ろの女も「何であれぐらいの問題も分からないの?」とか言ってきた。 体育の授業では5キロマラソンの途中に靴はぬげるし、 英語の授業では日本語訳しろと言われて、言ってみたら全く違っていてクラスの連中に笑われて、 朝ご飯同様、弁当もいつもよりまずくて(これは気もちの問題かもしれないが) 弁当食べ終わった後にトイレに行くと、清掃中。 とにかく、散々な一日だったんだ。 こんだけあってイライラしない人間なんていないだろ? でも、それだけなら俺もあんなとちったことはしなかったかもしれない。 まあ、そりゃそうだ。この時点ではとちるきっかけがなかったからな。 で、ことの起こりは5時間目と6時間目の休憩時間に起こった。 その途中、俺は背中に鋭い痛みを感じたわけだ。 こりゃあ、いつものシャーペンをつついてくる感触だな。 「今度のみくるちゃんのコスプレなんだけどすっかり忘れてたわ。今度はスッチーよ!最近そういうドラマが多いしね。で、今回はあんたが衣装料だしてちょうだい」 「何で俺なんだよ?」 「あたしは今お金ないの。それにいっつもみくるちゃんのコスプレ衣装はあたしが買ってるのよ?ああいうのは団員から徴収するものよ。今まであたしが出してあげてたことに感謝してほしいぐらいだわ」 そして、俺はその言葉にブチ切れてしまったわけだ。 「そんなことはどうでもいい!だいたいオレは別に朝比奈さんにスッチーのコスプレをしてほしいとも思ってないし、だいたい朝比奈さんにも迷惑だろ! それよりもだ、だいたいSOS団が発足してから罰金罰金、俺が悪くなくても俺の奢り。今までお前のせいでなくなった金はいくらだろうね?5桁は軽くこすね。あやうけりゃ6桁をこしてるかもしれん。 だいたいお前は朝比奈さんをおもちゃにして楽しんでるかもしれねーが、俺はSOS団のメンバーに昼食奢ってもなんも楽しくないんだ。それに、不思議なんて見つかるわけねーのに不思議探索で大事な大事な休日をつぶされるわ。 今になって思うが、ゴールデンウィーク明けにお前に話しかけるんじゃなかったよ。はっきりいってお前のその態度にはうんざりだ!」 クラスの連中は俺達を終始、唖然と見ていたように思われる。 今考えたらよくハルヒは何も言わずにその言葉を聞いてたなと思うよ。 俺はそのときのことをこれまでにないほど後悔している。 そして、そう思うのに先ほどの文句を喋り終えてから1分もかからなかった。 せいぜい、10秒ほどだろう。 俺はそのときにはもうしまった!と思ったが、言ってしまえば後の祭りである。 その間、教室は沈黙していたはずだ。それとも回りの声が聞こえないほど俺自身、後悔していたのかもしれん。 で、その沈黙を破ったのはハルヒだった。 ハルヒはいきなり机からノートを取り出し、最後のほうのページを破り、そこに『退団宣告』と、大きく書いて、俺に渡した。 「じゃあもうSOS団に来るな!バカキョン!」 すまん古泉、きっと今頃、神人はあばれほうだいなはずだ。 で、俺は何とか謝ろうとしたんだが、授業始まりの鐘が鳴り、岡部の「みんな席につけー」という言葉で俺は謝るタイミングをなくしてしまった。 で、6時間目の授業はLHR。 その時に、月に1回の席替えをして今の座席となったわけだ。 その後、この気もちを朝比奈さんのメイド服姿で癒してもらおうと部室に行こうとしたのだが、後ろでハルヒに襟をつかまれ、 俺を下駄箱の前まで運んだ後、「もう来るなって言ったでしょ」とかこれ以上にないぐらいの恐ろしい笑みで言った。 いやぁ、あれは怖かった。 俺は今日、ハルヒが学校を休んでるというわけでもないのに、ハルヒに会わずに午前中の授業を終えた。 「おいキョン、そろそろ涼宮と仲直りしてやったらどうだ?」 「僕もそうしたほうがいいと思うよ。仲が悪いキョンと涼宮さんって何か違和感があるしね。」 いや、俺もな、そうしようとは思うんだが、むこうがそのチャンスを与えてくれなさそうなんだよ。 「まあ、涼宮は頑固だからな。たとえキョンが謝ったとしても許してくれるかは疑わしいな」 「でも、やっぱり謝っておいたほうがいいよ」 それよりお前ら二人、特に国木田。なぜ俺が悪いのを決め付けて話す。 後悔してる自分が言うのもなんだが、少しはハルヒも悪いだろうが。 「まあ、かく言う俺は、お前があの変人好きハルヒとずっと続くとは思ってなかったけどな」 「そんなこと言ったらキョンがかわいそうだよ。僕はキョンのこと応援してるよ。」 おいおい、まるで俺とハルヒが付き合ってたみたいな言い方しないでくれ。 で、俺はできるだけササッと弁当を食べ終え、 先ほど、古泉から『また中庭に』というメールを受け取ったのでその場所に向かった。 「僕が話したいことは分かっていますか?」 俺が古泉のもとについたとたん、古泉はまるで分かってますよね?というような笑みを浮かべて俺に問いかけた。 まあ、予想はつくさ。 「昨日はホント、部室の中にいるだけできまずかったですよ」 「あれ?昨日お前、部活に行ってたのか。おれはてっきり神人倒しで忙しいかと思ったんだが」 「閉鎖空間は発生したんですけどね。規模が小さかったので他の仲間だけでたりて、機関には涼宮さんの観測をつづけてくれと頼まれたので、そのまま部室にとどまっていました。涼宮さんの様子では規模が小さいようには思えなかったんですけどね。 もしかしたら、涼宮さんは見た目よりも怒ってないのかもしれません・・ …それより、どうやら昨日、席替えをしてあなたのすぐ後ろの席が涼宮さんにならなかったそうじゃないですか」 「ああ」 「これは結構、重要な問題ですよ」 んな大げさな 「まあ、涼宮さんの力が衰えていて、そのような結果になったと考えると話は早いですし、そうだと、こちらとしても嬉しいのですが、確かに衰えてるとは思うのですが、そこまで衰えてるようには思えませんしね。 それと、ここからは僕の予想ですが、涼宮さんは、あなた自身から近づいてきてほしいと思っているのではないでしょうか?」 「俺はハルヒの近くになりたいと念じて近くの席になるような力は持ち合わせていないぞ」 「いいえ、そうじゃなくて、普通に近づいたらいいんです。席が離れてるのにわざわざ休み時間に話しかけてくれる、とかね。とにかく、涼宮さんに謝ってみてください」 「あいつが謝らせてくれる時間を作らせてくれると思えなないのだがな~」 「そんなことはないと思いますよ。まあ、時と場合によるでしょうけどね」 「それに、何度も何度もしつこくて余計嫌われないか?」 「それはあなたの謝り方にもよるでしょう。それにしても、やはりあなたも涼宮さんに嫌われたくないんですね」 「そういうわけじゃねーよ」 「まあ、こちらもできるだけあなたに謝りやすい環境を作って差し上げることにしましょう。できたら今日中に仲直りしてくれたらこちらとしてもありがたいのですが」 まあ、そうは言うものの、その後にハルヒに謝ろうと近くによっても、俺に気づくとすぐにどこかに行ってしまう始末である。 しかたない、明後日の日曜日になんとか謝るか。 古泉が言っていた謝りやすい環境とはこうだ。 明後日は俺ぬきでいつもの不思議探索パトロールをやるらしく、うまくやってハルヒを公園まで連れて行き、そこで俺とばったり会って俺が謝るという設定。 もちろん、明後日は2:2で別れると予想され、ハルヒは誰とペアを組むか分からない。そのため、長門と朝比奈さんにもこのことを伝えておくとのことだ。 で、公園への誘導方法は「最近、公園で幽霊を見たという人がいるらしくて」とハルヒに言うつもりらしい。 とりあえず、朝比奈さんがハルヒとペアにならないことを祈ろう。 嘘がつけなさそうな人だからな。 で、その日曜日になったわけだ。 俺はなぜか、普段の不思議探索の日よりも早い時間から公園にいる。 とりあえず、ハルヒが来るまで誰とペアになったんだろう?ということを考えておこう。 古泉とペアになったらどうだ? 「じゃあ、あたし達は駅の北を探すから、有希とみくるちゃんは南お願いね!」 で、古泉が、 「そうそう涼宮さん。こないだ知人に聞いたのですが、そこの公園で幽霊らしきものを目撃した人がいるらしいです。」 で、ハルヒは目を輝かせて、 「それホント!そりゃあ行くしかないわね!」 ということで順調にいきそうだが、その場合長門たちがどうなるか気になるな。 まあ、こっそりついてくるっていうのが一番ありえそうか。 じゃあ、長門とペアになったらどうだ? 「じゃあ、あたし達は駅の北を探すから、古泉君とみくるちゃんは南お願いね!」 で、長門が、 「こっち」 と言ってそれ以外何も言わずに連れてきそうだな。 ハルヒは長門には従いそうだから。 だが、その場合、古泉が朝比奈さんとペアだからな。それが腹立たしい。 じゃあ、朝比奈さんとペアになったら? 「じゃあ、あたし達は駅の北を探すから、古泉君と有希は南お願いね!」 で、朝比奈さんが、 「あ、あの・・・こ、公園に・・・えっとキョ・・・じゃなくて、ゆ・・・」 「あぁ、もう何が言いたいの?いいからさっさと行くわよ。そうね、今日は新しい衣装を買ってあげる」 「ひょえー」 ……やっぱり朝比奈さんじゃダメそうだな。 で、30分ほど待っただろうか? 結局、俺の元にきたのは4人全員だった。 ハルヒは俺に気づいたとたん、後ろの3人を睨みつけているようだった。 ハルヒの顔は見えんが、古泉と朝比奈さんは苦笑している。 長門は、いつもどおり無表情だけどな。今回ばかりは何も読み取れん。 まあいい、とりあえず古泉に言われたとおりに実行しよう。 「俺はパトロールに呼ばれてないぞ」 「あんたはもうSOS団じゃないでしょ」 とりあえず俺は、古泉の言われたとおり一息おいてから、 「こないだは悪かった」と、謝っておく。 「その日は、いろいろ不運続きでな、ついつい八つ当たりしてしまった。とにかく、言葉が自分の意図とは関係なく出ちまって。中には自分でも信じられないことを言っていた。 もし、あの時谷口に『あんな変な部活さっさとやめろ』みたいなことを言われたら、お前に言ったことと全く逆のことで、谷口を怒鳴っていたと思う」 ハルヒは何も言ってこない。少しは何か言ってくると思ったんだがな、だがこのほうがいい。 「本当にあの時は不運続きだった。まあどんなことがあったかは話せば長くなるから言わないが、その時の俺で一番の不運はやっぱり、お前に退部宣告をさせられたことだ。そのときに起こったいろんな不運がどうでもよくなってしまうほどな。嫌なら毎日行ってなかったさ。 だからさ、お願いがある。もう一度、SOS団に入らせてくれないか?」 終始沈黙が起こった。 どんだけ続いただろうな。って言っても、1分もかかってなかったと思うが。 その沈黙を破ったのはまたもやハルヒだった。 「罰金」 普段より小さい声でハルヒはそう言った。 一応、はっきりと聞こえたが「なんだって?」と聞いてみる。 「罰金よ罰金!あたしにあんなこと言ってタダですむと思ったら大間違いよ!そうね、フランス料理のフルコースをSOS団全員分で済ませてあげるわ。いい?あたしは別に許したわけじゃないわよ!あんたがいなくてもSOS団はやっていけるしね。 ただ、こっちの3人がキョンがいなくちゃ嫌なようだから、あんたをSOS団に再入団させてあげる!でも、今度あんなことをあたしに言ってみなさい。その時は死刑だから!」 何でだろうな?怒ってるのにどこか嬉しそうだ。 後ろの3人も。 それにしても、今回は急激に俺の財布が軽くなりそうだ。いや、札がコインに変わるだろうから重くなるか。 だがまあいい、今回ばかりは諭吉様も笑ってらっしゃるようだしな。 次の日、俺は教室の後ろのドアから入って、「はよ!」とハルヒに声をかけてから自分の席に向かった。 ところで、何で今日はポニーテールなんだろうな? でも、席はやっぱり離れ離れ・・・か。 まあ、たった1ヶ月だ。その分授業に集中できそうだからいいじゃないか、俺。 で、今日は珍しく岡部は鐘が鳴る2、3分ほど前に教室にやってきた。 腕時計を見る。教室の時計を見る。腕時計を見る。もう一度教室の時計を見る。ああ、早く来ちまったーと後悔してる。 一番前の席もなかなか面白いじゃないか。 で、岡部が腕時計の針を動かしていると、その岡部に何か話しかけてる生徒がいた。 何話してるんだろうね~? ハンドボールのやり方を教えてほしい。とかか? まさか進路のことじゃないだろう。さすがにまだ早すぎる。 とか考えてると、岡部がこっちを見ていることが分かった。 おいおい、まさか俺に対する文句を言ってたんじゃないだろうな? ハルヒじゃなくて何で俺なんだ? と思っていると、岡部が今度は近づいてきた。 何言われるんだ俺? 「なあキョン」 先生もその名で呼ぶんですか・・・ 「こいつと席変わってやってくれないかな?」 ………え? どうやらその生徒は最近目が悪くなってきたらしく、後ろのほうの席じゃあ黒板の字が見えにくいということだ。 で、なぜ先週言わなかったかと言うと、先週は目を細めてなんとか見ていたというのだが、やはりそれじゃあ疲れるということで、岡部に相談したらしい。 ちなみに、その目が悪くなった生徒がどこの席だったかは、ご察しのとおりだと思うぞ。 終わり
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管理人の独断と偏見で涼宮ハルヒのSSの名作集を作ってみました。 掲載話数は決して多くありません。 独断と偏見ゆえにwikiっぽくなくしてあります。 メニュー 長編 短編
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訪問者数 累計: - 今日: - 昨日: - ~お読み下さい~ 閲覧注意の表記をしていますが、18禁SSも保管庫には御座います。 また同性愛の描写を前提としてます。基本、18歳未満の方はご遠慮願います。 ラブ×せつな 美希×せつな 祈里×せつな ラブ×美希 ラブ×祈里 美希×祈里 継続型SS 複数 準SS 小ネタ 競作 ~これからSSを作ろうと考えてるあなたへ~ キャラのイメージ、世界観を大きく変えない・壊さない事が大事だと指摘がありました。 また、キャラの一人称のアドバイスもありましたのでチェックして見て下さい。 ラブ→「あたし」 美希→「アタシ」 ブッキー「私」or「わたし」 せつな「私」 口調ですが、ラブは明るく活発・美希は大人で冷静・ブッキーは引っ込み思案で恥かしがりや・せつなが 言葉短めのおとなしいイメージと思われます。参考にして製作チャレンジして見て下さい。 難しいと思われるようでしたら、TVを見返したりまるごとキュアパッションを見直すと良いと ご指摘がありました。 呼称一覧 ラブ 美希 祈里 せつな ラブ 美希たん ブッキー せつな 美希 ラブ ブッキー せつな 祈里 ラブちゃん 美希ちゃん せつなちゃん せつな ラブ 美希 ブッキー ~SS投下について~ SS職人ガイドライン キャラや物語のイメージはあまり崩さないようにしましょう 雑談や妄想で盛り上がってる時の投下は控えましょう SS投下前に、SSのタイトル・組み合わせ・おおよその消費レス数を宣言しましょう 1レスあたり60行までOKです 名前欄にSSのタイトル・トリップ、もしくは宣言時のレス番号は必須です (転載や続きを書く時の本人証明に使用、スレ内のSS抽出、NG指定に使用等) 三次創作(他職人の二次創作の続編・改編・イラスト化等)時、事前に宣言し 作者の応答を待つ、反応が無い場合は投下宣言&名前欄でNGし易くする等 ご配慮下さい SSは間隔を開けないよう投下、リアルタイム執筆は止めましょう SS投下完了後は終了宣言をしましょう ※SS投下中、住人はなるべく割り込みを自重しましょう 規制について ★改行規制 1レスにつき61行以上が規制対象です。 ★連投規制 30分以内に10レス目を書き込むと規制対象になります。 10レス以上の投下には9レス毎に30分のインターバルが必要です。支援は無効です。 投下に不安のある方は、避難所や酒場をご利用して頂いても構わないかもしれません。 その時は自分や職人さんたちがフォローしますので。 みんなでSSの世界、広めませんか?
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「「……また、ダメだった……」」 それは、2人の神様が溜め息と共に漏らした言葉が原因となって起きた。 「「――もう少しキョンが素直だったらなあ」」 『素直キョン』 朝、目が覚める。その途端機嫌が悪くなるのが自分でもわかった。 原因はあいつ。あの鈍感馬鹿。ムカつくくらい人の気持ちに気付かない。もはや尊敬してもいいくらいだわ。 昨日せっかくあたしがポニーテールにしてあげたのにこっちを見たと思ったらすぐに違う方見て何にも言わないし。 何よ何よ何よ!ちょっとは褒めてくれたっていいでしょ。例えばこんな感じに。 ホワホワホワン 「――ハルヒ、その髪型可愛いぞ」 「あ、ありがと。…………これ、やってあげるのキョンだけなんだからね……」 「ハルヒ…………お前、可愛いすぎる!もう我慢できねえ!」 「あ、キョン駄目だよ………でもキスくらいなら…………ん――」 ホワホワホワホワホワン …………あ、鼻血が………。ティッシュティッシュ。 ……まったく、あたしったら何てこと考えてんのかしら。キョンがこんなに素直に答えてくれるわけないのに。泣けてくるわね。 はあ、早く学校行こ。 学校に着いて教室に入ったけどまだ誰一人としてクラスの人は来ていなかった。 自分の席に座りさっきの妄想を思い出す。もちろんいつ鼻血がでてもいいようにティッシュは始めから用意しておく。 一通り妄想をし終わったところで思った。 …………今日もポニーテールにしてみようかな………よし、やろう。妄想までとはいかないけど少しは優しい言葉かけてくれるといいなあ。 そしてあたしがポニーテールに髪をまとめあげ終わったとき、痛いほどの視線を感じた。 振り向くとそこにはカバンを落としたままボーっと突っ立っているキョンがいた。なんか口を開けたり閉じたりしてる。それにしてもキョンの唇………………ああ、ティッシュティッシュ。 ティッシュで鼻を拭いながらあたしはキョンに訊ねた。 「キョン、いつまでボーっとしてるの?」 「あ、ああすまん。ちょっとな」 「ちょっと?」 「………ハルヒの髪型があまりにも可愛いすぎて、見とれちまってたんだ」 「ほえっ?」 キョンの予想GUYの発言にあたしは思わず素っ頓狂な声を出してしまった。 え、何?キョンがあたしを褒めてくれたの?確かに可愛いって言ってくれたわよね。いやー、恥ずかしい。今あたし絶対顔真っ赤だろうなあ。 あ、とにかくお礼言わないと。 「あ、ありがと」 これだけ言えば充分だったのに、あたしは調子に乗って妄想の中のセリフまで喋ってしまっていた。 「………これ、やってあげるのキョンだけなんだからね………」 しまった! 喋り終わったあたしはすぐにそう思った。現実のキョンにこんなことを言ったって勘違いされるような発言するな、って言われちゃうだけなのに。 「ハルヒ………お前照れるようなこと………いや、うん、ありがとうな。そう言ってもらえて嬉しいよ」 ………え、これ本当にキョンなの?さすがに妄想までのセリフは言わなかったけどあのキョンが顔を真っ赤にして照れながら話してる。ひょっとして今日のキョンなら………… 「ね、ねえキョン。今度の休みどこかに遊びに行かない?」 「……それは、デートの誘いってことでいいんだよな?」 「う、うん」 「じゃあ行くか。楽しみにしてるぜ」 よっしゃああぁ!!遂に、遂にキョンと。鼻血が止まらない。 しかも聞いた?キョンの方からデートだなんて言ってきてくれた。これは、今回こそはいける。 ふっふっふっ、笑いが止まらないわ。 ふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっ…………………。 「はぁ」 帰宅途中の電車内、僕はまた一つ大きな溜め息を吐いた。最近ではこんなことはよくあることだ。 溜め息の原因たる人物は言わずもがな鈍感王キョン。彼は正に王の名を名乗るに相応しい人物だ。 だって、だってだよ―――― ~佐々木さん回想モード~ 「やあキョン。また会ったね。前回再開するまでのスパンを考えるとこれは素晴らしいような偶然の事象とは思わないかい?いや、こういうものを運命と呼ぶのかもしれないね。くっくっ、運命。僕とキョンの出会いは運命」 「佐々木!?悪い、今急いでんだ。またな」 「くっくっくっくっくっくっくっ………くっ、ぐすっ………キョンのバカ」 ~回想終了~ はぁ……おや、また溜め息が出てしまったね。 くっくっ、恋愛は精神病とはよく言ったものだ。キョンのことを考えるだけで胸が締め付けられる想いになるよ。 プシューッ そんなことを考えている間に電車は目的の駅に着いたようだ。いつものように改札を通り駅の外に出てみると、辺り一面はすっかり黒く塗りつぶされていた。 こんな景色を見ていると、否が応でも寂しさを感じざるを得ない。中学校の頃はいつもキョンと2人で帰っていたからこんな気持ちにはならなかったのに………。 「寂しいよ、キョン……」 「俺がどうかしたか?」 「きゃっ!!ど、どうして!?どうしてキョンがここに!?」 これは奇跡?いや、それでもおかしい、キョンの家は駅方面ではないはずなのに。 何故?WHY? もしかして僕を迎えに来てくれたのか?いや、そんなことあるわけない。でも、もしかしたら…… 「どうしてって、ただのお使いだよ」 ………そうだよね。そうに決まってる。僕なんかのためにわざわざキョンが迎えに来てくれるはずないじゃないか。 くっくっ、くだらないことを考えてしまったものだ。涙が出てくるよ。そうだ、早く帰らないとね。今日はマネーの虎がある日なんだ。無類のとんじき好き、とんじき栄作の回は最高だった。 僕は震える手でカバンからラジオを取り出してイヤホンを耳に装着した。 『――さあ、リクエスト曲の一発目はこちら』 うえをむーいて あーるこおおお なみだがこぼれーないよおおに ………くっくっ、なんと都合がいい曲を流してくれるんだろう。正に今の僕と同じ状況。思わず歌いたくなるじゃないか。 うえをむーいて あーるk―― 「……おい!おい、佐々木!!」 何かな?それよりいきなり人の腕を掴むなんて礼儀がないね。それにキョン、僕は今歌っているんだよ。邪魔はしないでくれたまえ。 「震えた声で何言ってやがる。ってお前、泣いてんじゃねえか…………」 このデリカシーの欠片もない言葉により、僕は今まで溜まっていたものを全て吐き出してしまった。 「うるさい、うるさいうるさい!全部君のせいだ!!この間だって、たまに会っても全然構ってくれなかったじゃないか!僕が今までどんな思いをしてきたかわからないくせに!!」 「え、佐々木?」 「離してくれ!もう君の顔なんか見たくもない!!」 はあはあ、と肩で息をしていると次第に冷静になってきた。そして思う。 …………僕は何てことを言ってしまったんだろうか。 前半だけならまだ良かった。多少なり確信めいたことを言ってしまったがTVチャンピオン鈍感王選手権が行われたらまず間違いなく優勝を飾れるような男だ、理解出来るわけがない。 でも後半は………キョンの顔を見たくないなんて嘘に決まってるじゃないか。でも、もう手遅れだよね………ぐすっ………また泣きそうだ。………早く、立ち去らなきゃ。 そのときようやく気付いた。キョンがまだ僕の腕を掴んだまま離していない。そして次の瞬間、僕はキョンの胸の中にいた。 ブホアッ、ヤバい。涙じゃなくて鼻血が出そうだ。 が、次に放たれたキョンの言葉により僕の鼻血は止まってしまった。むしろ逆流したかもしれない。 「すまん。お前がそんなに俺のことを想ってくれてるなんて思わなかった。…………好き、ってことなんだよな……」 なぜ前半を理解してやがるんだ鈍感やろおおおおっ!!!!!!! うぼあっ、今のままでは口から吐血してしまう。というかしてしまった。 どうしよう、どうしよう、どうし―――― ……………くっくっ、閃いてしまったよ。何故かは知らないが折角キョンが僕の気持ちに気付いてくれたんだ。このまま一気に陥落させてあげよう。 「そうだよ、僕……いや私はキョンのことが好き………」 くっくっくっくっくっくっくっくっ。 決まった。これは間違いなく決まった。ここで僕は完全なる勝利のために2つも秘策を使ったんだからね。 まず1つ、実はね最初から素直に私と言うことは出来たのだよ。しかし敢えて言い直すことによって相乗効果により威力は別次元にまで高まる。この段階でキョンの理性は風前の灯火といったところだろうね。 そこに追い討ちをかけるために使った2つ目。君達は分からないだろうが僕はさっきから上目遣いでキョンを見ている。 決して自惚れではないが僕だって自分の顔のレベルがどのくらいかなんて重々理解しているさ。だから客観的に見て僕の上目遣いに堕ちない男はほとんどいない確信している。 くっくっくっくっくっくっ、パーフェクト。さあ、あとはキョンのイエスという言葉を聞くだけだ。カモンキョン、キョンカモン。 「………佐々木、ありがとう。素直に嬉しい。俺もお前のこと好きだよ」 いよっしゃあああああ!!!!!!! ここまで長かった、本当に長かった。キャラも多少破城した。でも、でもようやく報われt―――― 「……でもな」 ………………は? 「ハルヒも同じくらい好きなんだ」 んなこと知るかあああああああ!!!!!!! ボケッ、じゃあどうしろってんだよこの野郎が。 「もう少したったら必ず答えを出すから。それまで待っていてほしい」 「……………仕方ないな。いい返事を期待しているよ」 少し予定外だったがなに、問題はないさ。 涼宮さんが気付いていないうちに決定打を打たせてもらうよ。そうだね、次の休日にでも決めてしまおうかな。 くっくっ、次の休日が楽しみだ。キャラもきちんと修正させてもらうよ。 くっくっくっくっくっくっくっくっくっくっ…………………。 ~素直改変前日~ ……………… ……… … 「――は!?俺が素直になるだと?」 「そう」 夜も遅くに携帯の着信音で起こされた俺はイライラ半分イヤイヤ半分、つまり嫌悪感丸出しでディスプレイを確認した。 ディスプレイに表示される非通知の文字。ここで急速に頭が回転する。非通知の電話、それすなわち長門。 長門からの電話と理解した瞬間、何か起きたのだろうと思い急いで電話に出た………の、だが、長門から俺に告げられた言葉は俺の予想の斜め上をコンコルドの如きスピードで駆け抜けていくものであった。 「……すまんがもう一度説明してくれんか、長門」 「わかった。ここからはルー語で説明する」 「いや、普通に…………」 「イエス。ユーはトゥナイトの0時をもってキャリックターがチェーンジする」 ちょーわかりにきいいいいいいいいぃ!!!!!!!!!! 「アズアリザールト、ユーはナチュラルにマウスから言葉を出してしまう。ジェネラリースピーキングでスッネーオになるということ」 今スッネーオって言っただろ、お前。どこの骨川だよそれ。素直というよりむしろ卑屈じゃねえかあいつ。 「アーンド、ユーはその間今の意識がナッスィングの状態に陥る。言葉で表すなら二重人格のようなもの」 「…………最後ルー語じゃなかったぞ」 「気のせい。作者の英単語の知識が乏しいということはまったくない。ルー語が面倒くさいから止めただけ」 「俺としても助かるから是非そうしてくれ。………まあそれよりも、だ。俺が素直になるってどういうことだ。俺はいつも素直だから改変しようがないだろ」 「………本気?」 「ああ、本気も本気だ」 「……………また図書館に」 「え?」 「また図書館に」 「ん、ああ、そうだな。今度行ってみるか―――――SOS団みんなで」 「死ね」 ブツッ …………………何なんだ一体。だってそうだろ俺なんかと2人きりで行っても長門はつまらんだろうし。 ってもう0時になるじゃねえか!えっと長門の話によると俺の意識はなくなるんだよn………………やべ…………………………頭が……重い…………よく解らんが…もう一人の俺、頼むぞ………。 『急造タイトル~やって来た休日、それぞれの結末~の巻』 ―――ふっふっふっ、遂にこの日がやってきたわ。 キョンと三日前に約束した後、あたしはまともにキョンのことを見ることが出来なかった。 だって恥ずかしかったんだもん、しょうがないでしょ。キョンが…あたしのことを可愛いなんて…………………………ブッホァッ…………ボタボタ……………ティ、ティッシュティッシュ。 フキフキ ふう、まだ時間もあるしお風呂にでも入ろうかしら。髪に鼻血付いちゃったしね、それに…………………ち、違うんだから!べ、別に深い意味はないのよ! カポーン ……結局お風呂に入っちゃった。あ、話を戻さなきゃね。 あたしは全然キョンの方を見れないんだけど、キョンのやつはあたしの方ばっかり見て楽しみだなー楽しみだなーって言ってくるの。おかげでクラスの連中には生暖かい視線で見られて……………まあ、良いんだけどね。 だって今日からあたしとキョンは恋人同士になる予定だし。出来たらキスまで、そうキョンの唇がこうあたしに向かって…………………ボハァッ…ダラダラ………ブクブクブクブク………………………………… ハルママ「いやーーっ、ハルヒーーーーッ」 目が覚めると額には冷えピタが貼ってあった。 …………あれ、あたし何やってんだろう? 確か鼻血が出たからお風呂に入って、キョンのこと考えてたらまた鼻血が出ちゃって…………………そっか、あたしのぼせちゃったんだな…………………………って今何時なの!? ああっ、もうこんな時間じゃない!キョンに遅れをとるわけにはいかないわ。 よし、財布持った、携帯持った、ボックスティッシュ持った。 じゃあ行ってきます。お父さん、お母さん、あたしは今日旅立つかもしれません。 ―――くっくっくっ、今日という日をどれほど待ち望んだことか。以前にも話した通り僕は今日という休日に決着を着けるつもりなんだ。 よし、まずはキョンに電話をしよう。まだキョンには何も言ってないからね。こういうものはサプライズがあったほうが印象に残っていいんだよ。 プルルプルル………… 『もしもし、佐々木か?』 「そうだよ」 『何か用でも………あ、もしかしてこの前の返事のことか?それならすまんがまだ考え中なんだ』 くっくっ、それはわかっているさ。だからこそ僕はこうやって電話をしているんだ。 「まあそれもあるけど、実は今、キョンの家の前にいるんだよ」 『へ?』 「じゃあお邪魔します」 「……………お前なあ。……まあいいか、久しぶりに佐々木の顔見れて嬉しいしな」 おっと、これは予想GUYの言葉をもらえたね。しかしこれは好都合。 くっくっ、まず第一段階は成功と言ったところか。このまま一気呵成に……………む、キョン、やけにお洒落な格好をしているじゃないか。そんな胸元の空いた服を着て……………ボフッ………タラリ………… 「どうした鼻血でてるぞ?」 「な、何でもないんだ」 フキフキ 「それよりどうしたキョン、どこかに出掛ける予定でもあるのかい?」 「ああ、ハルヒとデートの予定があるんだ」 ………………………………………………聴力が衰えているのかな。変な戯れ言が聞こえた気がする。 さてキョン、もう一度訊くよ、今日は何の用事があるんだい? 「だからハルヒとデーt……………あ、ち、違うぞ。別にハルヒのことを選んだというわけじゃないからな」 ……………くっくっ、もう少しでまたキャラが壊れてしまうところだったよ。 今回は簡単にはキャラを壊す気はないからね。キョンにも不用意な発言は気を付けてもらいたいものだ。 それにしてもだ、キョン。涼宮さんとデートとは頂けないね。 「いや、これはお前が告白する前から予定していたことなんだ」 「おや、そうなのかい?しかしだね……………………そうだ、僕も付いて行っていいかな?」 「いや、ちょっと待て佐々木!いくら何でもそれは………」 「僕のことも好きなんだろう?」 「うっ…………そりゃ好きだけど」 「じゃあいいじゃないか。さあ、早く行こう。どうせ集合場所はいつもの駅前なんだろう」 「おい佐々木、引っ張るなって」 くっくっくっ、涼宮さん。どうやら全面戦争のときが来たようだ。 キョンの想いを知っているからアドバンテージは僕にある。くっくっ、精々無駄なあがきをするがいいさ。 さあ、いざ行かん、決戦の地へ。 ~駅前~ あ゙ーーー遅いっ!!キョンのやつ何やってんのよ!もう集合時間の一時間前じゃない。ほんっとに信じられないわ、男なら二時間前行動は当たり前田のクラッカーでしょ。 イライラするわね……そうだ、今のうちに今日のイメトレをしておこう。 …………… ……… … 「すまん、遅れちまった」 「もうっキョンったら遅いぞ♪」 「ははっ、すまんすまん。遅刻のお詫びといってはなんだがこれ貰ってくれないか」 「え?」 「開けてみろよ」 ガサガサ カパッ 「うわあ……綺麗……………これ高かったんじゃないの?」 「お前の笑顔がみれるなら安いもんだ、俺だけのお姫様」 「……キョン、素敵」 ガバッ …………… ……… … きゃーきゃー!キョン格好良すぎる!!ああ、鼻血が……ボックスティッシュ持ってきて本当に良かったわ。 フキフキ それにしてもさすがあたしが惚れた男ね!やることが違う………………あ゙ん!?てめえ何こっち見てんじゃゴラァッ!!見せもんじゃねえんだよ!! 「wawawa………」 ふっふっふっ谷口がまるでゴミのようだ。 あっ、そんなことしてる間にキョンがやって来た。まずは掴みが肝心よね。よし、乙女ハ○ヒ並みのデレッぷりでいくわよ。 「キョーン、お・そ・い・z………………………………ギョーーーーンッッッッッ!!!!!!!」 『終結プログラム設置完了。起動まで3時間12分21秒』 「――――ギョーーーーンッッッッッ!!!!!!!」 くっくっ、涼宮さんの叫び声が聞こえるね。 ((((゜д゜;))))ガクガクブルブルガクガクブルブル キョン、大丈夫だよ。君は僕が守ってみせる。例えこの命が尽きようと。 あ、これ死亡フラグっぽい。くっくっ、メ ガ ン テ !! 「佐々木も怖いよー」 現在の状況まとめ ハ<ギョーーンッ!!! 佐<メ ガ ン テ 素キ<ガクガクブルブル 長<早く起動させてぇ 「―――さて、これはどういうことかしら?」 今あたしたちはSOS団御用達の喫茶店の一角を支配している。あたしが問いかけているのはもちろんキョン。 ふっふっふっ、逃がさねえぞてめえ。 「まあ待てハルヒ。ちゃんと説明してやるから。実はな――」 「僕から話をさせてもらえないかな、キョン」 「どうぞどうぞ」 どうしてそこで佐々木さんが出て来るの、あたしはキョンに訊いてんの!! 「うるさいっ!」 へ? 「キョンは僕のものだ!!」 えええぇぇぇぇぇぇぇっ!?この人何言っちゃってんの?怖っ、佐々木怖っ。 これが偏差値教育の犠牲者ってやつかしら。くわばらくわばら。 「勝手に私を頭のおかしい人扱いしないでくれるかしら?頭がおかしいのはあなたでしょ、涼宮電波ハルヒさん」 ミドルネームみたいに言ってんじゃねぇぇぇぇ!!!!!!! 「僕はただキョンに告白をしただけだよ。ね、キョン?」 「ああ、告白しただけだな」 ……………え、キョン………? 「キョンは僕のこと好きだよね」 「ああ、好きだな」 ………………嫌……………嘘、でしょ……? キョンが、佐々木さんのことを好き? ………ああ、そっか。そうだったんだ。あたしったら、1人で舞い上がっちゃって…………あはは、馬鹿みたい…………。ほら、早く出て行かなきゃ、2人の邪魔になるでしょ。 気が付いたら、あたしの頬には一筋の雫が伝っていた―― 「おいハルヒ、勘違いするな」 「何よ、勘違いって!!あんたは佐々木さんのこと好きなんでしょ!?もうこれ以上あたしを惑わせないで!!」 「お前のことも好きなんだ」 惑わせんなっていっただろごらああああああああ!!!!!!!!! 『起動まで2時間30分51秒』 あーあ、キョン言っちゃったよ。折角涼宮さんにキョンを諦めさせるチャンスだったのに。 くっくっ、やはり一筋縄ではいかないようだね。それでこそ僕の永遠のライバルと言うものだ。 「ちょっと佐々木さん!何ニヤニヤしてるのよ!!」 おっと、顔にでていたようだ。自重自重。くっくっくっ……… 「それよりキョン、だいたい理解できたわ。なーにがハルヒも好きだ、よ。まったく呆れてものも言えないわ」 それしては涼宮さんもやけにニヤニヤしてるじゃないか。 こういうのをツンデレと言うのかな、ナマステー。 「勝手に拝むな!」 それは失敬。くっくっくっ。 「まあどうせキョンはあたしのことのほうが好きなんだろうけどね」 待ちたまえ。それは聞き捨てならないね。 こうして僕と涼宮さんのやり取りが暫く続いていたとき、それまで黙っていたキョンが突然口を開いた。 「なあ、ちょっとトイレに行っていいか?」 「何よ、さっさと行きなさい。漏らしたら承知しないわよ」 「ああ」 ~10分経過~ 「佐々木さんはいつからキョンがあたしたちのことを好きって知ったの?」 「そうだね。三日前だったかな。私がキョンに告白したらそう答えられたからね」 ~さらに30分経過~ 「あっはっは、じゃあキョンはそのとき口から 禁則事項 を出したの?」 「そうさ。それはものの見事な 禁則事項 だったよ」 ~さらに1時間経過~ 「…………ねえ、佐々木さん」 「…………ああ、涼宮さん」 ダッダッダッ ガチャッ トイレには一枚の紙が残されていた。 『探さないでください』 「…………………ふっふっふっふっふっふっふっ」 「…………………くっくっくっくっくっくっくっ」 「佐々木さん、あなたどうしたい?」 「とりあえず今日をキョンの命日にしたいね」 「あら偶然、あたしもなの。そうと決まれば話が早いわ」 ピッポッパッ…… 「……あ、古泉くん?そう、あたし。ちょっと用意してもらいたいものがあるの。人が1人入れるくらいの棺……うん、そんな感じのやつで。え、何に使うかって?ちょっと1人殺りたいやつがいてね。じゃあ出来るだけ早くお願い」 ブツッ 「埋める場所はこちらで確保できたよ」 『佐々木さーん、埋める場所って何を埋めるんですかー?』 「あなたは知らない方がいい」 ブツッ 「準備は完了ね。じゃあ行きましょう」 「涼宮さん、あなたとはいい友人になれそうだ」 『起動まで35分50秒』 現在の状況まとめ 素キ<探さないで 佐ハ<あははははは!! ●○<ビクビク 長<早く出番を つづく
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放課後の文芸部室、いつものように各々が自由な行動をしていた。 キョン「悪い、ちとトイレに行ってくるわ。」 ハルヒ「神聖な団活動中に何もよおしてるのよ!さっさと済ませて来なさい!」 キョン「へいへい。」 適当にハルヒをあしらい席を立つキョン。 ハルヒ「今度の不思議探索だけどね、たまには電車で他の市に行くのもいいんじゃない?」 古泉「それは非常に良いアイデアかと。」 みくる「遠くですかぁ、いいですねぇ。」 ハルヒ「でしょでしょ?有希もそう思うわよね?」 長門「……割と。」 ハルヒ「じゃあ決まりね!次は隣の市へ行くわよ!」 と、キョン抜きで次の不思議探索の予定が決まったところで、ドアが開きキョンが戻ってきた。 全身を葉っぱで出来た衣装でつつみ、太鼓を装備しているというどこかの民族のようなスタイルである。 キョン「太陽が俺を呼んでる!太陽が俺を呼んでる!」 ドンドコドンドコドンドコドンドコ! ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「大変だ!雨が降らなくなってしまった!これは山の神に雨乞いをしなくては! 山の神よ!どうか俺達に救いの雨を!」 ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「ホォ~!ウッホウホウホウッホ!ウッホウッホウホウッホ! ピ~ヒャラピ~ヒャラピヒラヒラ!」 ドンドコドンドコドンドコドンドコ! ハルヒ「……プハッ!もうだめ~!アハハハ!!」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……ププッ。苦しいですぅ~ww」 雨乞いの踊りをしながら、キョンは部室を出て行った。 ハルヒ「いや~キョンのヤツなかなかやるわねぇ。」 みくる「すっごくおかしかったですぅ。」 古泉「僕もなかなか危なかったですよ。」 長門「……」 さて、では今SOS団で何をやっているのかを説明しよう。 キョンがどんどんコスプレをしていき、SOS団の面々を笑わせようとするのである。 他の4人はそれに耐えなければいけない。 もし笑ってしまった場合は、罰金として千円払わなくてはいけない まあつまりガ○の使いでやってる企画と同じものってことである。 名付けて、「キョン七変化」! なおこの企画は、1番最後に来たのに財布を忘れて罰金を払えなかったキョンにハルヒが与えた、罰ゲームである さてキョンがまたドアを開けて入ってきた。 今度は陰陽師の格好をしている キョン「辛い時、悲しい時、人はどんな時でも心の隙間に闇がともる…… だが、くじけるな!落ちこむな!ぷよぷよするな!!」 ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「悪霊退散悪霊退散!呪い呪われ困った~時は どーまんせーまんどーまんせーまん、すぐに呼びましょ陰陽師!レッツゴー!!」 ハルヒ「……」 古泉「……ククッ」 長門「……」 みくる「……」 キョン「成仏しろよ……」 キョンはそう言い残して部室から出ていった。 ハルヒ「予想以上にやるわね……」 古泉「不覚にも噴いてしまいましたよ。」 みくる「意外とノリノリですねぇ。」 長門「……面白い人。」 古泉は貯金箱に千円を入れた。 それと同時に再びキョンが入ってくる。今度はスーツ姿にハゲのかつらをしている。 キョン「だからねっ!チミ!この書類じゃ会議では使えないのだよ! どこが悪いかわかるか?ん?言ってみなさい!」 ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「え?何?薄い?それは内容のことかね、それとも私の頭のことかね!!」 ハルヒ「……プハッ!」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「なんでハゲたと思ってる!私だって苦労してるのだよ! 家に帰ったらカカア天下だし娘は口聞いてくれないし…… え?そんなこと聞いてない?私だって聞いていないよこんなことになるなんて! とにかく、書類書き直しておいてくれよ!頼んだよ!」 キョンはそのまま部室を出ていった。 と同時にハルヒは千円を払う。 古泉「いやぁ、彼がああいう役をやるとハマりますねえ。」 みくる「なんだかリアルでしたぁ。」 ハルヒ「あたしハゲネタには弱いのよ~。やられたわ。」 長門「……似合っていた。」 またドアが開いてキョンが入ってきた。今度は上半身裸だ。 キョン「やあこんにちは涼宮ハヒルさん!元気ですか? ……え?ハヒルじゃない?それはAV?あ、やっちゃった!」 ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「でもそんなの関係ねぇ!でもそんなの関係ねぇ!」 ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「はーい、おっぱっぴ~!……」 キョンはそのまま気まずそうに出ていった。 ハルヒ「……アレは無いわね。」 古泉「ええ。ハズしましたね。」 みくる「あれじゃあただの芸人の真似ですぅ。」 長門「……パクリ。」 酷評を受けたキョンがまた戻ってきた。 今度もまた上半身裸で、ボクサーパンツをはいてグローブをつけている。 キョン「よーし試合開始だ!ボッコボッコにしてやんよ!……いて!」 キョンは自分で自分の顔を殴った ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……」 キョン「ちょ、待て!顔は反則だろ!……いて!だ、だから顔はやめろって……グホッ! ま、待て、1回落ち付こう、な?あてっ!マ、マジで、かんべ……あたっ!」 自分の顔を殴りまくるキョン ハルヒ「……アハハハハ!」 古泉「……」 長門「……」 みくる「……プッ」 キョン「ゲヘッ!きょ、今日はこれぐらいにしといてや……グヘェ!」 自分の顔を殴りながらキョンは部室を出ていった。 ハルヒ「あそこまでやるとはなかなかね、キョン!あーおかしい……」 みくる「自分を殴れるなんてすごいですぅ」 古泉「きっと彼はマゾの気があるのでしょうね。」 長門「……M。」 キョンがまた入ってきた。今度は青いスーツに身をつつんでいる。 その姿はそう……ロックマン ハルヒ「プハッ!」 みくる「ププッ!」 古泉「……クッ!」 登場だけで既に3人がアウトになった。だがキョンはまだ続ける。 キョン「行くぞワイリー!とりゃー!ズドドドド! くっそー効かないな……なら武器チェンジだ! いくぞクイックブーメラン!シュシュシュシュシュ!」 みくる「ひぃ~……苦しいですぅ……」 ハルヒ「キョン、マジでおかしいからやめなさい!」 古泉「それは反則ですよ……ククッ……」 キョン「俺達の戦いはこれからだ! き~みのくれ~たゆ~う~き~は~おっくせんまん!おっくせんまん!」 キョンは叫びながら出ていった。 ハルヒ「いや~、あれは笑うしかないわ。」 みくる「外見だけでもう反則ですぅ。」 古泉「まったくです……あれはひどい。」 ハルヒ「ん?そういや有希……あんたまだ1度も笑ってないわね。」 長門「……そう。」 みくる「アレを見て笑わないなんてすごいですぅ~!」 古泉「流石は長門さん、ですね。」 長門「……我慢は得意。」 ハルヒ「さてキョンは有希を笑わせることが出来るのか!楽しみね!」 キョンが最後の変化をして部室のドアを開けた。 北高の制服を着ている。ただし……女子の。そしてカーディガンを着用し、右手には本を持っている。 ハルヒ(まさか……) 古泉(まさか……) みくる(まさか……) キョンはそのままイスに座り、本を読み始めた。 キョン「……そう。」 これは間違いなく…… ハルヒ(有希だ!) 古泉(長門さんですね!) みくる(長門さんですぅ!) キョン「……ただし推奨は出来ない。」 ハルヒ「……プッ!」 みくる「……ププッ」 古泉「ククッ……僕はもう無理です」 笑ってしまう3人。長門はまだ笑ってはいない。しかし…… ハルヒ(見て見て、有希が!) みくる(プルプル震えてますぅ!) 古泉(彼女の我慢も限界が近いということですか……) そしてキョンは長門の目を見て一言。 キョン「……信じて。」 その時であった! 長門「……ブホォ!!」 ハルヒ(……!!) みくる(……!!) 古泉(……!!) 長門が、その日1番の勢いで噴き出した。 キョンはそれを見て、満足げに帰って行った。 ハルヒ「……見事にやられたわね、有希。」 長門「くやしい。」 古泉「いや、ここまで耐えただけでも凄いですよ。」 みくる「そうですよぉ!ロックマンで耐えたのが1番凄いです!」 長門「あれは……結構危なかった。」 ハルヒ「さーて、いくらになったのかしら?」 ハルヒ:5000円 みくる:4000円 古泉:3000円 長門:1000円 合計 13000円 ハルヒ「結構な額ね……っていうかあたしが1番多いじゃないの!」 みくる「結構笑っちゃいましたぁ。」 古泉「僕もまだまだですね……」 長門「……最後が悔やまれる。」 そしてドアが開き、キョンが入ってきた。もう普通の格好だ。 古泉「お疲れ様です。」 キョン「あーやっちまったな。だが中々楽しかったぜ。」 みくる「すごいはっちゃけてましたよぉ、普段とは大違い!」 キョン「いやあ、案外ノッてきちゃって……まあ長門を笑わせられたから、満足かな。」 長門「……負けた。」 ハルヒ「で、キョン。この金、アンタにあげるわ。」 キョン「マジか!?いいのか?」 ハルヒ「ええ、楽しませてもらったし、ギャラとしては充分よ。」 キョン「ギャラ?」 ハルヒ「そう、ギャラ。」 ハルヒはそう言うと、団長机の上にある人形を手にとって見せた よくよく見ると、目の部分からビデオが見えている。 キョン「ま、まさか……」 ハルヒ「そ!さっきのは全部録画してあるから!これをDVDにすればきっとバカ売れよ! あたしですら笑ったんだから自信持ちなさい!」 キョン「や、やめてくれそれはマジで!金ならいらないから!」 ハルヒ「ダメよ!だってあたしがそう決めたんだから!」 こうなるともうハルヒの意見を変えられないのはキョンが1番よくわかっていた。 とりあえず、もう悪ノリするのはやめようとキョンは心に誓ったのであった おしまい
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SS投稿方法 このページではダンゲロスSS裏Raceに投稿する、SSの投稿方法について説明します。 SS投稿先 SSはGK(ゲームキーパー/ゲーム進行役)宛にWebメールで直接送信してください。 アドレスは以下の★を半角アットマークにしたものです。 dangeurarace★gmail.com 投稿は下記の【テンプレート】を必ず用いるようお願いします。 ただし【本文】に関してはテキストファイルなどでメールに添付して送っていただいても構いません。 本人が書いたか否かにかかわらず、幕間SSで起こったことを踏まえた投稿が可能ですが、すべての投票者が幕間SSに目を通すわけではないので、 一体どの幕間SSを採用したのか その幕間SSで重要なこと(一行程度) をテンプレートに沿って明記してください。採用していない場合はテンプレートの採用する幕間SS欄を空白のままで提出していただいて構いません。 投稿されたSSには、一日以内にGKが確認メールを返信いたします。 一日以上経過しても返信が返ってこない場合は、SS裏Raceスレッドにご連絡ください。 SSの投稿時間も、この返信内容で確認可能です。 (投稿時間は、同数得票の際のルールにのみ関係します。詳しくはこのページの下にある【同数得票について】をご確認ください) 【テンプレート】 件名:【SS裏Race本戦SS】【キャラクター:○○】 本文: ◆ハンドルネーム ◆採用する幕間SS ○ () ◆本文 記述例 件名:【SS裏Race本戦SS】【キャラクター:サンプル塩子】 本文: ◆プレイヤーA ◆採用する幕間SS 5 (時空を超える能力者Xが6年後の世界からジャンプを取り寄せる) 13 (希望崎学園で謎の病が流行する) ◆本文 学園が塩の魔に包まれて滅んだ隙に、塩子が伝説の焼きそばパンを手に入れました。 内容修正について 投稿されたSSは、投稿期間終了後に一斉に公開されます。 投稿期限前であれば、SSの追記や修正は自由に行うことが可能です。 些細な誤字や言い回しの修正もその都度応じますので、遠慮なくお願いします。 ただし、単なる修正以上の大量の追記などに関しましては、そのSS投稿時間は、その追記が投稿された時点として扱うことになります。(投稿時間は、同数得票の際のルールにのみ関係します。詳しくはこのページの下にある【同数得票について】をご確認ください) 最初に投稿したSSを破棄し、別のSSを投稿することも問題ありませんが、こちらについての投稿時間の扱いも、上と同様です。 【ペナルティについて】 投稿期間を超過したSSは、その時点で失格となります。 参加者の皆さんは、可能な限り日程に余裕を持った投稿を心がけてください。また、短期間のキャンペーンであるため、いかなる理由でも遅刻は認められません。 【同数得票について】 投票結果が同数であった場合には、投稿の早かったプレイヤーの勝利となります。 SSの投稿を終えたら 他のプレイヤーの試合SSを読んで、面白かった作品に投票しましょう!投票の仕方については次のページ【投票方法】をご確認ください。
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その他SS 千咲ちゃんSS以外のガヴリールドロップアウトのSS一覧です。 項目名の横の▲▼をクリックするとソートできます。 No タイトル カテゴリ 内容 wiki公開日 001 [[]] 百合 2017/07/10
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姉妹編『長門の湯』『鶴屋の湯』『一樹の湯』『みくるの湯』『ハルヒの湯』もあります。 ====== 『キョンの湯』 「ふぅー」 大きな溜息と共に髪をかき上げた後、両手で顔を覆って、二・三回、目の辺りを軽くマッサージした俺は、その両手を大きく突き上げて湯船の中で、うーん、と伸びをした。 やはり自分の家の風呂が一番落ち着くことができる。 老舗温泉旅館のでっかい湯船に入るのも、露天風呂で風を感じながら眼前の日本庭園を眺めるのも、もちろん好きだ。あの開放感は捨てがたいものがある。 だが――。 最後の最後に一番リラックスできるのは自分の家の風呂だ。その日一日どんなに疲れて帰っても、我が家の風呂の湯船に入った途端、汗と共に疲れも流されていくのが、なんとなくわかる気がする。こういうのも一種の帰巣本能なのかもしれない。 「どんなに疲れても……か」 俺のこの歳で、こんな台詞が似合うようになったのも、高校入学以来のさまざまな出来事のおかげかもしれない。 湯船の背にぐっと身を預け、両手をだらんと伸ばし後頭部を浴槽の縁に乗せて、俺は僅かに湯気でかすむ壁と天井の境目をぼんやりと見つめながら、あの日のことを思い起こした。 『東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上』 俺にとってはこれがすべての始まりだった。ただし、ハルヒを北高に導いたのは、この入学式の三ヶ月後の時点から三年前に遡った俺、――ジョン・スミス――、がきっかけの一つとなったらしいが。 このあたりの時間と空間の関係を考え始めるとわけがわからなくなる。長門に聞けば、明確に論理的な解説をしてくれるのだろうが、そんなものは、俺の疲れを増幅させるだけだ。必要はない。 結局のところ、それ以降、今に至るまで、俺はハルヒに振り回され続けた。そしてそれは永遠に終わることもなさそうだな。 そんな状況はイヤか? もう抜け出したいか? いいや、そんなことはない。 結論はとっくに出ている。俺はこの暮らしを、この非日常あふれる日常を受け入れた。スーパーアンドロイドの長門も、マイエンジェル朝比奈さんも、赤玉エスパーの古泉も、そしてすべての中心にいるらしいトンデモ神様のハルヒも、全部ひっくるめて受け入れた。 俺は静かに目を閉じて、これまでに経験してきた様々な出来事を反芻してみた。 初めての閉鎖空間に暴走アンドロイドに殺されかけた異空間、七夕に節分にバレンタイン、怪しげな未来人や宇宙人連中に翻弄された時もあった。 そしてあの十二月の出来事、何もかもが改変されたあの数日間。 俺はどんなに疲れるようなことになっても、死ぬような目に遭遇しても、このエキサイティングな日々を楽しんできた。そしてこれからも楽しみたい。 そう、『やれやれ』でいいのさ。 あの波乱万丈の高校生活を卒業してから、それ以上の怒涛の日々をどれぐらい重ねてきたのだろう……。 …………。 ………………。 ガタン。 脱衣場の物音で我に返った。 あわてて振り向くと、湯気で水気が滴っているすりガラスの扉が開いた。 「ちょっとキョン? 生きてるの?」 「よぉ……」 首を突っ込んできたのはハルヒだ。大きな黒い瞳をくりっとさせてあきれたように口先を尖らせている。 「あんまり静かなんで、溺れて死んでるんじゃないかって、心配するじゃない?」 「ちょっと考え事をしていてな、で、少し寝てたようだ」 「もぅ、ホントに溺れるわよ」 「すまん」 「あたしも入るわ」 ささっと部屋着を脱ぎ捨てたハルヒが、浴室内に滑り込んでくる。すらっと伸びる足にメリハリのある体のライン、相変わらず素晴らしいプロポーションだね。 かかり湯をしたハルヒが湯船に入ってきた。俺は体を動かして浴槽の長い方の辺に背中を向けると、右隣にハルヒを迎え入れた。我が家の浴槽は決してでかくはないが、こうして二人で一緒に入っても多少の余裕はある。それでもハルヒは俺にもたれかかるように密着してきた。 「おいおい、そんなにくっつかなくても……」 「いいじゃない、別に」 しばらく二人とも無言のままほっこりと温まっていたが、やがてゆっくりとハルヒが話を切り出した。 「ねぇ、キョン、あたし、赤ちゃん、欲しいな」 「え?」 「今度の結婚記念日までにできないかなー」 「今度って、再来月じゃないか」 「そう、うん、だから……、ね」 そういいながら俺の腕に巻きついてきたハルヒは、俺のことを見上げると俺にだけ見せてくれる優しい微笑を送ってくれている。 この微笑は時に俺を疲れさせ、時に俺を癒してくれる。まぁ、統計的には九対一位で前者の方が多い気もしないではないが。 俺とハルヒがSOS団の連中やその他大勢の関係者に祝福されつつ結婚式を挙げてから三年、お互いに一つの大台を迎える前に子供がいてもいいかな、とここ最近、俺も確かに考えていた。 「子供、男がいいかな、女がいいかな?」 俺は見上げていた天井から、隣のハルヒの方に視線向けて、 「とりあえず一姫二太郎三なすび、だな」 「はぁ? なすびはいらないわよ! それは初夢、一富士ニ鷹!!」 あきれたようにそう言うと、ハルヒは、あははは、と笑いながら俺の腕に巻きつく力を強くした。 しまった、いらんコトを言ってしまったか? まさかとは思うが、ハルヒ、なすびを身ごもるような非日常な、俺を疲れさせるようなことはしてくれるなよ。 そんなバカな考えを振りほどき、俺はもう一度ハルヒの百ワットの笑顔を見つめながら、小さなお風呂で大きな幸せを感じていた。 Fin.
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Top 用語一覧 SS速報VIP SS速報VIP 正式名称はSS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)板。 2ちゃんねるの外部掲示板で、SS・ノベル・やる夫専門の掲示板である。 略称はNIP。 もともと、SS・ノベル・やる夫スレはニュース速報(VIP)、またはパート速報VIPで投下するのが主流であった。 しかし、スレッド数過多等の問題のため、2010年1月28日に運営より製作速報VIPへの移転が勧告された。 しばらくはそこで活動が行われたが、元々GEPで活動していたゲーム・同人製作系スレ住民の中にはSS・ノベル・やる夫スレの極端な増加を問題視する者も多かった。 そこで、2011年1月13日に、荒巻@管理人★の手によってSS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)板が誕生し、移転が行われた。 一レスにつき80行の書き込みが可能であったり、放置しても自動でスレが落ちないなど、SSを書くのに適した環境となっている。 しかしVIPと違い、人が少なかったり、スレが落ちないために横槍が少なかったりと、モチベーションの維持はVIPより困難と言える。 水遁や叩きの恐怖と戦いながらVIPに投下するか、孤独と戦いながらNIPに投下するか、書き手は常に頭を悩ませている。 関連用語 saga